株式会社木幡計器製作所は、学校法人関西医科大学と「医工連携による事業創出と人材育成の相互支援」に関する連携協定を締結しました。

ものづくりの町大阪市大正区で、IoT・ライフサイエンス系ベンチャーのものづくり支援施設 Garage Taisho(ガレージ大正)を運営する工業用圧力計メーカーで、医療機器メーカーとしても呼吸筋力測定器を製造販売する株式会社木幡計器製作所(大阪市大正区南恩加島5-8-6 代表取締役 木幡 巌)は、令和元年6月1日に、学校法人関西医科大学(大阪府枚方市新町2-5-1 理事長 山下敏夫、学長 友田幸一)と、事業創出および人材育成にむけて、相互に支援し合うことを目的とする医工連携の連携協定契約を締結致しました。

関西医科大学では平成30年10月に全国の医療機器メーカーや研究機関に参加を呼びかけ、同大学内で、関西医科大発の医療機器ブランドの創出を目指した「医療ニーズ発表会」を開催されるなど、医工連携分野において積極的な取り組みをされています。また単に医療現場のニーズと企業の技術力を結びつけるだけの医工連携による製品開発のみならず、ものづくり企業が有するノウハウ=“コト” である “ビジネス開発や製造プロセスにおいてその課題を漏れなく抽出し、発明を発掘していく手法”を、医療ニーズの発掘においても活用されるという「単なる“もの”の医工連携から、“コト”も含めた連携」に取り組まれています。

木幡計器製作所は、平成25年7月より「おおさか地域創造ファンド」の支援を受け、国立国際医療研究センターとの連携で開発した「呼吸筋力測定器 IOP-01」を平成30年11月より販売開始致しました。また、自社工場の一部を改装したGarage Taisho(ガレージ大正)では、自社の医療機器参入経験を活かしたライフサイエンス系スタートアップのためのものづくり支援事業を開始しています。更に平成30年度には、経済産業省の「スタートアップファクトリー構築支援事業」により、試作から量産に至るまでのものづくりベンチャー支援の環境を整え、また一般社団法人大阪発明協会との連携で「知財総合支援窓口」を開設するなど、ものづくりベンチャー企業の知的財産権に関する支援にも力を入れています。

関西医科大学と木幡計器製作所は、平成28年より、同大学総合医療センター 呼吸器外科 診療部長 金田浩由紀 准教授と、大阪市イノベーション創出支援補助金を活用した「差圧計測技術を応用した気胸診断用の胸腔内圧測定システムの開発」をテーマとする共同研究に取り組んできました。
今後は、従来の両者の連携関係と併せて、Garage Taishoにおいて支援するライフサイエンス系ベンチャー企業や、地域中小製造業ネットワークとの連携への拡充と、医療及び周辺領域における事業創出人材の育成へと深めることを目的に、両者の、「新たな事業創出と人材育成を支援しあう医工連携」に合意し、協定を進めることとなりました。

医工連携協定の締結に伴う具体的な活動として、関西医科大学はGarage Taishoのコワーキングスペースの活用と、製造業ネットワークの利用が可能となり、大学の研究成果や医療現場の課題から発案されたアイデアを形にするプロトタイピング(試作品作製)を加速させることが可能です。両者の定期的な交流や情報交換を継続することで、医療機器開発を含む幅広い視点を有する次世代の医療人材育成を目指しています。さらに、医療機器開発の実績を有する木幡計器製作所とGarage Taishoが支援するベンチャーの開発する医療機器関連製品について、関西医科大学の医療従事者等がアドバイスおよび臨床試験サポート等をすることによって、製品化の精度・速度が上がることが期待されます。木幡計器製作所においては、医科系大学との連携協定は国立大学法人滋賀医科大学に続いて2件目となり、今後も各医療研究機関との積極的な連携により、医療分野への貢献に取り組んで参ります。

関西医科大学からのプレスリリース
http://www.kmu.ac.jp/news/laaes700000098b3-att/20190731_Press_Release.pdf

【本リリースに関する問い合わせ先】
株式会社木幡計器製作所 事業推進グループ 輪地(そろじ)、野崎 TEL:06-6552-0545