株式会社木幡計器製作所(大阪市大正区南恩加島5-8-6 代表取締役 木幡 巌)は、株式会社リバネス(東京都新宿区下宮比町1-4 代表取締役CEO 丸 幸弘 氏)と、Garage Minato(成光精密株式会社 大阪市港区波除1-4-35 代表取締役 高満洋徳氏)と3社連携し、2018年5月、㈱木幡計器製作所本社工場内に、自社の持つ専門性・ネットワークを活かし、IoT、ライフサイエンス系ベンチャーの成長促進を支援するオープンイノベーション拠点として、 Garage Taisho(ガレージ大正)を立ち上げます。

また同拠点は、大阪市イノベーション拠点立地促進助成制度における、ベンチャー企業等のビジネス活動・成長拡大を支援する「ベンチャー成長促進事業」の認定を受け、5月より認定拠点としての活動も開始します。

これらに伴い、4月27日には、Garage Taisho(ガレージ大正)(大阪市大正区南恩加島5-8-6)として、記者発表・オープニングイベント行いますのでご案内申し上げます。

◯開設に至った背景
創業時の明治42年から、一貫して機械式のブルドン管圧力計の老舗専業メーカーとして自社製品の「錨印の圧力計」を変わらず生産してきた木幡計器製作所は、近年はベンチャーマインドで、新たな成長分野のIoT関連製品や、医療機器分野の測定器開発などに、産学官連携で取り組み、新製品開発に注力しています。

また、所在地である ものづくりの町、大正区においては、平成25年より「大正ものづくり事業実行員会」の運営にも携わり、大正区役所と地域のものづくり企業と一体となった事業に取り組み、地域のものづくり企業の活性化にも積極的に取り組んできました。

2016年9月に独立行政法人情報処理推進機構の「第2回先進的IoTプロジェクト支援事業」に採択されたことを切っ掛けに、本事業支援のメンターであった株式会社リバネスの丸幸弘氏と出会い、同社の知識製造業のコンセプトや、世界のものづくりの課題を解決する「スーパーファクトリー構想」に賛同し、また、先行して東京のものづくりの町、墨田区において先進的に株式会社リバネスと墨田区役所や地域のものづくり企業とも連携される「Garage Sumida」を運営・事業展開される株式会社浜野製作所の取り組みを知ることになりました。

これまで長年培ってきた自社のものづくりの技術や、複数の要素技術が必要となり企業連携が重要なIoT分野、同じく医工連携が不可欠な医療機器分野に乗り出した「老舗ベンチャー」としての自社の経験、ものづくり事業を通じた地域貢献のあり方などを踏まえて、自社の保有資源が、ベンチャーや研究者、地元のものづくり企業や大手企業が連携し新たな事業創出のイノベーションの場として活用され、次世代に向けた取り組みとなることに意義を感じ、町工場が個々に持つ技術・ノウハウと研究者・技術者・ベンチャー企業が持つアイデア・先端技術を合わせて新事業創設をめざすオープンイノベーション拠点Garage Taisho(ガレージ大正)を立ち上げる事となりました。

Garage Taisho(ガレージ大正) では、新製品、新技術開発の要となる試作のためのツールとなる機械加工機類、各種検査試験装置とスペースを提供するとともに、株式会社リバネスの主管するテックプランターや各種プロジェクトとの連携。Garage Sumida(ガレージ・スミダ 運営:株式会社浜野製作所)、Garage Minato(ガレージ・ミナト 運営:成光精密株式会社)とのガレージプロジェクトによる連携。大正・港ものづくり事業実行委員会、一般社団法人大正工業会等の地元企業団体との連携と、大阪産業創造館や、大阪商工会議所等の他の支援団体・施設とも連携を強化し、IoT、ライフサイエンス系スタートアップベンチャーの事業化支援を進めていきます。

◯本拠点の特徴
本拠点は、1F自社工場の製造・検査設備を、研究者・技術者・ベンチャー企業等が持つアイデア・先端技術を具現化・検証のために、一部開放し、アイデアをカタチにすべく、設計者、技術者が構想設計をサポートし、また必要に応じてより専門的な外部連携ネットワークを通じて支援します。オープンイノベーションスペースでは専門性をもった地元の町工場の技術者や、ベンチャー企業、大学や大手企業の技術者、医療従事者等が集まり各種勉強会、研究者プレゼン発表できる場を設けイノベーションを加速させプロトタイプ製作を支援します。

◯施設概要
本拠点は以下の施設を付帯し、各共同パートナーと共にIoT,ライフサイエンス系ベンチャーのものづくりの課題を解決していきます。

・Garage Taisho ファクトリースペース(ものづくり工場スペース)(171.5平米)
基準重錘型圧力計(レンジ各種)10台、基準液柱型圧力計(レンジ各種)5台、デジタル圧力校正器1台、デジタル流量校正器1台、2D、3D CAD1台、樹脂用小型マシニングセンター1台、汎用旋盤1台、バンドソー1台、汎用フライス盤2台、ボール盤4台、タッピング盤2台、TIG溶接機2台、YAGレーザー溶接機1台、アルゴン溶接機1台、スポット溶接機1台、ロウ付け機2台、ガス炉1台、ガスプラズマ処理装置1台、恒温槽1台、恒温恒湿槽1台、振動試験機1台、圧力耐久試験機1台、UVプリンタ1台、3CADCAMシステム1台、設計用2DCADシステム1台

・コアワーキングスペース(3Dモデリング、電子回路試作等のものづくりスペースと測定検査室)(55平米)
3Dプリンタ1台、3Dスキャナ1台、3DCAD1台、電子回路設計用CAD1台、デジタル圧力測定器3台、耐電圧試験機1台、絶縁抵抗試験機1台、電源試験装置1台、オシロスコープ1台、ファンクションジェネレーター1台、ネットワークアナライザー1台、複合機1台(共用)、作業台2台

・インキュベーションスペース(個室利用もしくはテーブルシェア)(10.0平米/1室)

・オープンイノベーションスペース(外部からの人材が自由に集えイベント・セミナーの開催が可能)(61.5平米)

◯オープニングイベント概要
日時:2018年4月27日(金) 13時30分〜17時30分(13時 受付開始、16:30時〜17:30時 交流会)
場所:株式会社木幡計器製作所 2階イノベーションスペース 大阪市大正区南恩加島5-8-6(JR・地下鉄大正駅より、大阪シティバスにて平尾バス停より徒歩3分)
TEL:06-6552-0545

実施内容:
13:30~14:25(開所式)
・開会挨拶 株式会社木幡計器製作所  代表取締役 木幡 巌
・吉田康人大正区長のごあいさつ 「ガレージ大正に期待すること」
・Garage Taisho(ガレージ・タイショウ)の開設経緯と施設概要について(株式会社木幡計器製作所  代表取締役 木幡 巌)
・スタッフ紹介
・連携専門家紹介 マーケティングコンサルタント 阪本啓一氏、弁護士三木 剛氏、弁理士北村光司氏、知財コンサルタント 下出 一氏
・パートナー紹介
株式会社グローカリンク 代表取締役社長 大坂吉伸氏「スーパーファクトリーグループ、センターオブガレージのご紹介」
株式会社リバネス 取締役CMO 吉田一寛氏「㈱リバネス大阪本社、知識創業研究センター (I2K Osaka)、テクノロジーインキュベーション施設「L-nest Innovation HUB」のご紹介」
Garage Minato(ガレージ・ミナト)成光精密株式会社 代表取締役 高満洋徳氏「Garage Minato(ガレージ・ミナト)のご紹介」
関西積乱雲プロジェクトのご紹介 主宰者  Cogent Real-Time Systems Inc.  山崎 稔氏

14:30~15:00 基調講演
・講演 ブランディング・マーケティングコンサルタント
株式会社JOYWOW 代表取締役会長 阪本啓一氏  演題:「ものづくりの楽しさ」

15:00~16:10
・プレゼンテーション「セキュリティ性の高いIoTクラウドサービス iBRESS Cloudと、IoTクラウド活用で広がる未来」(株式会社ベルチャイルド 代表取締役 藤田好邦氏)
・プレゼンテーション「医療現場ニーズ紹介 酸素ボンベ残量警告に関する医療ニーズ」(大正くすのきクリニック 副室長 臨床工学技士 石田幸広氏)
・プレゼンテーション 「IoT時代のスマートエネルギーセンシングデバイス」(大阪市立大学大学院工学研究科教授 株式会社SIRC 取締役会長 辻本浩章氏)
・拠点パートナー企業、参加団体・企業様からのお知らせ等
・施設工場見学(16:10~16:30)

2部 交流会 16:30~17:30

■本リリースに関してのお問い合わせ先について
株式会社木幡計器製作所 木幡
TEL:06-6552-0545  E-mail:info@kobata.co.jp

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